梨人(なしんちゅ)のキセキ 梨で明和町をもっと元気に!

群馬県・明和町で、若手の梨農家や後継者などが集まり、2013年に立ち上がった団体「梨人」(なしんちゅ)。梨づくりのプロフェッショナルになることはもちろん、梨で町をもっと盛り上げようと、日々奮闘中。その足跡をメンバー4人が週替わりでつづっていきます。

2015年01月

 酷暑で早まった収獲開始も期待ほどではなく、盆最終日までに採れた幸水は全体の1割程でした。ジベ処理による熟期促進を、邪道とばかり言い続けるのも考え物です。

まだまだこれから

こんばんは。

今日の明和は平常運転で、いつものからっ風が戻りつつありました。こうなると、やはり体の先の方から冷えてきます。
昔はそれほど寒さを感じる性質ではなかったのですが、やはり年ですかね。

昨日の夜の「梨人」会議では、ブログについて話し合いをしました。ちなみに、自分が担当になりました。
そして、何を勘違いしたか今度から1人で書いていくと思い込んでいて、ややアイデアの方向性を間違ってしまいました。思い込みって怖いですね。
4月頃から順次、これまでとは少し違う展開になっていくと思うので、楽しみにしていてください。

現在自分がやっている3本の柱の中で、今日はネギの荷造りと出荷をしました。これまでのブログでも、東さんと自分が何回か記事にしてきました。
ただ、それは収穫して袋詰めをしたところまで。出荷は、作物を買ってもらえる状態にすることなので、色々なものを落として綺麗にしています。
では、そうして落としたものをどうしているのか。画的に綺麗ではないですが、こんな感じになります。
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1回にやる量で変わってきますが、大体このくらい出ます。
根、葉、皮、泥など様々な物が混じっています。青い袋は皮むき機にセットしてあるもので、薄い皮でも袋にたまると結構な重さになります。

そして、現在までの総量はこんな感じです。
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ここは、東さん宅のすぐ西の畑です。12月の下旬から始めたので、大体1ヶ月分の量ですね。
正直、こうして自由に捨てられるところがないと厳しいです。何かをやる上で、見落とせない点です。
ところで、かなりの量が捨ててあるように見えますが、ここまででまだ畑で育てたネギの6分の1しか収穫していません。1ヶ月と少しでそれなので、このままのペースでいくと3月末までで半分しか収穫できません。
ここまで時間をかけて育ててきたのにそれではもったいないので、来週から週2日時間をとってネギの作業に集中し、追い上げていく予定です。1回に出す量が増えるので、今度は市場にも出荷する予定でいます。
果たして、どこまで出荷できるのか。これから、頑張りたいと思います。

林寛丈

雪の日の過ごし方

こんばんは。いや、この時間ならこんにちはでしょうか。

今日の明和は雪、もしくはみぞれが降っていて仕事ができないので、ややのんびり過ごしています。
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外はこんな感じですからね。さすがに、外でできることがありません。
昨日のうちに棚造りをできるところまでやっておいて良かった。

…とはいえ、逆にこういう日だからこそできることもあります。
例えば、自分はまだ研修中の身なので農業事務所の方が定期的に講座を開いてくれます。今日もそうでした。
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この写真は、1週間前の木曜日、同じく雨が降った日に役場で講座をした時の様子です。この時は東さんに撮影してもらいましたが、今日は撮れませんでした。
左に写っているのが、東部農業事務所の園芸指導係の佐藤さんです。フットワークが軽く気さくな方で、若輩者の自分にもフランクに接してくれます。
この時は「薬剤」についてで、今日は「土壌肥料」について教えていただきました。基本的なことから梨に関すること、明和町の特性に合わせてや最新情報など普段なかなか聞けないことばかりで、いつも勉強になります。
「薬剤」にしても「土壌肥料」についても、農業をやったことない人には分かりづらい分野で、正直今回教えていただいたことがどこまで自分の中で理解に繋がるか自信がありません。しかし、問題に直面した時に知っているのと知らないのとでは大きな違いがあるので、今回のことを活かせるようにしたいと思います。

午後に入ってからは、研修でお世話になっている関本さんが家に来てくれて、自分がつけている日報を確認していただきました。これも、自分が今までやってきた証になりますし、青年給付金を受ける上で研修日誌を提出しないといけないので必要な物です。
関本さんが帰る頃には、外も小雨になっていたのでホッとしました。今回は、大雪にならなそうです。

そして、夜は1月に入ってから毎週金曜日の定例となっている「梨人」会議があります。先々週、先週に直記さんと奈良さんが書いているので、内容はそちらを参照してください。
来年度の事業について会議をしているわけですが、普段頭を使っていない弊害が出ています。何かについてアイデアを出す、ということがこんなにやりづらいとは思っていませんでした。
今日も2つのテーマについて話し合うのですが、自分のアイデアに自信が持てません。ただ、だからこそこうしたことを話し合える場があるというのはいいことだと思います。

林寛丈

2人でえんやこら

本日もこのブログにお越しいただき、ありがとうございます。

今日はまた、風があまり強くない日となりました。先週から今週にかけて、風の弱い日が多く、体に優しい日々が続いています。
ただ、明日は雪の予報となっていて、反動で強く降らなければいいなと思っています。

そんな予報もあり、いつもなら毎週火曜日と金曜日に棚造りなどの指導に来ていただいている佐藤等さんが、今日来てくれました。おかげで、作業が3倍速で進みます。
今日はまず、網棚に載せたままになっていた鋼線を張っていくことにしました。昨日の写真にも登場したアレですが、作業ができるのは自宅に近い方の畑です。
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初めのうちはカメラの調子が悪くて撮影できず、東西方向は終わってしまいました。ぶら下がっていた線が減り、スッキリして見えます。

続いて、残っていた網棚の周囲柱を先に建てることにしました。
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父と建てた東西方向の周囲柱は、色々と制約があって交差させました。が、本来はやはり柱に角度がついた方が強度が高いのでこういう形になりました。
少し心許なく見えますが、等さん曰く「機械でぶつかったりしなければ大丈夫」とのこと。逆に不安になってきてしまいました…
もちろん、最終的に土台の受け石は埋めました。受け石が隠れるように土を盛ったので、これはこれで違和感があります。
等さんもご予定があるのでいつも午前中だけ手伝っていただいていますが、自分だけでやったら上の作業は1日かかっても終わらなそうな気がします。いつも、感謝しています。

そして、午後は1人で日没まで作業をしました。
IMG_1459
これで、9割以上できたことになります。何もないところから始め、途中はうまくいかなかったり戸惑ったりしたこともありましたが、ようやくここまできました。
後は、梨棚の中で枝を載せるための線を何本も何本も引き、防風網を設置すれば完成です。数年後には上に網も載せる予定です。
ただ、こちらの畑はここまで進みましたが、奥の畑は昨日の写真を見ると分かる通り、まだ3、4段階前の作業が残っています。しかし、もう一息のところまできました。
…あ、上の写真だと受け石が出たままですが、この後でちゃんと埋めました。こういう作業は関本さんが得意かもしれません…なんて書くと、明日辺り直記さんにリークされてしまいますね。
自重します。

林寛丈

1人でえんやこら

本日もこのブログにお越しいただき、ありがとうございます。

今日からまた、からっ風が吹き始めました。先週のブログで奈良さんが書いていましたが、まさに晴れてても寒い日でした。
厄介なばかりの風ですが、昨日の明け方に雨が降ってジメジメした地面を早く乾かせてくれる、と思えば少しは気持ちが違うかもしれません。

そんな風が吹く中、今日は1人で棚造りを進めました。今週の日曜日と月曜日に父に手伝ってもらったことで、ようやく先が見えてきた気がします。
次の機会があることを考え、今日は下準備を進めておきました。
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こちらの畑は、一昨日の畑と違って長方形になっていないことから、畑の中の一部は写真のように中柱が建った状態になっています。これが厄介なんです。
これから、中柱と網棚用の周囲柱を順々に建てていくわけですが、その前に梨棚の上に線を通しておく必要があります。写真を見ると、縦横に被覆した鋼線が引いてあるのが見えると思います。
これを、中柱のキャップの間に通した鋼線の上に載せた状態にしておくことで、中柱を建てた時にこの鋼線がそのまま網棚用の網置きになるのです。周囲1メートル間隔で入れていくので結構な数になります。
そして、中柱のキャップに通した鋼線より上に持っていかないといけないので、写真のようにすでに中柱が建ってしまっている場合、やはりその上を通すことになるので一手間がかかります。
ここに風が加わることで高所での作業が辛くなり、更には鋼線を引くための道具がちゃんと回らないと直すのに時間がかかるということも加わり、ただ線を引くという作業に1日かかってしまいました。
現在、腕も足も筋肉痛の一歩手前という情けない状態です。

上の写真の一部にも写っていますが、やはりこのテーラーという機械はとても役に立ちます。
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以前にも何度か登場しましたが、重い物やかさばる物がたくさんあるこの梨棚造りという作業において、これがなかったらどうやっていたのだろうと考えてしまいます。
まだまだ活躍してもらうことになるので、大事に使わせてもらいます。

林寛丈

梨農家の仲間入り

こんばんは。
今日は明け方に雨が降っていたものの、昨日に引き続き「今は冬なのか?」という天気でした。
今年は各地で雪の多い年といわれていますが、幸い明和ではまだ積雪はありません。去年を思い出すと、今年は何事もないことを祈るばかりです。

昨日と仕事内容は変わりますが、今日も外仕事です。
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ここは、「梨人」代表の東さんが借り、自分が管理を任された梨園です。「剪定」を始めています。
去年、梨農家をやめる方から東さんに「梨園をやってくれないか」とのお話があり、その時にたまたま自分が東さんの直売所に研修に来ていた、ということや色々なことが重なり、まだ研修中の身ですが梨の管理を実践させてもらえることになりました。
やはり、教わりながらやるのと1人でやるのとでは意識が違い、分かっていたつもりでもうまく進まない部分があります。特に、この時期の重要な作業である剪定は、素人には難しい作業です。
上の写真で、右の方は剪定を進めましたが、左の方は全く手をつけていません。すると、写真のような差が生まれます。
見てもらうと分かる通り、剪定をしないと枝の数が多く暴れてしまい、良い実が収穫できません。
今はまだ、どの枝を残すか決めるのに時間がかかり良いテンポで進めませんが、分かるようになったらこれほど面白い作業もないと思います。

剪定は、その空間を埋めていく作業になるわけですが、もちろん毎度毎度良い具合に枝が出ているわけではありません。それだったらどれだけいいことか。
なので、時にはやや無理をして枝を曲げることもありますが、その代償がコレです。
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はい、枝が折れてしまいました。ちなみに、これは曲げた時には何ともなかったのですが、別の場所で作業をしていたら「ポキッ」と折れた音がして見てみると無残な姿に。
ただ、それでも折れ具合によってはこのようにテープを巻くことで乾燥を防ぎ、他の枝と同じように活動をしてくれる場合もあります。写真のような折れ方だと、やや繋がった太さが心許ないですが果たしてどうなるか。
こうした枝を曲げるのも技術で、これより方向が違う枝を難なく曲げてしまう方もいます。そうなれば、また1つ空間を埋める手段が増えたことになり、選択の幅が広がります。
経験を積んで、早くできるようになりたいです。

林寛丈

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