梨人(なしんちゅ)のキセキ 梨で明和町をもっと元気に!

群馬県・明和町で、若手の梨農家や後継者などが集まり、2013年に立ち上がった団体「梨人」(なしんちゅ)。梨づくりのプロフェッショナルになることはもちろん、梨で町をもっと盛り上げようと、日々奮闘中。その足跡をメンバー4人が週替わりでつづっていきます。

2015年02月

 酷暑で早まった収獲開始も期待ほどではなく、盆最終日までに採れた幸水は全体の1割程でした。ジベ処理による熟期促進を、邪道とばかり言い続けるのも考え物です。

体はクタクタ、心はスッキリ!

こんばんは。
早いもので、今日で2月が終わります。明日から3月、暦の上では春です。
昨日とは打って変わって風も穏やかで、こんな日が続いてほしいと思います。

今日は、昨日の午後から始めた枝運びの続きです。昨日の午後で無事に誘引まで終わり、2月までに終わりにするという予定をクリアできました。
そのため1日余裕ができ、枝運びに費やす時間を確保できました。効率的なので、東さんと一緒にそれぞれの梨園の枝を集めて移動させます。

そのおかげで、
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昨日まではこのような感じでしたが、
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今日からは、このようにスッキリした状態になりました。東さんの梨園の枝も、今日で全部移動することができました。

この短時間で枝を運び出すができたのは、やはり枝がしっかりまとめてあったからこそです。
東さんの梨園もそうですが、自分が管理を任せてもらった梨園でも東さんのご両親が枝をまとめてくださり、枝を運び出すのが容易になりました。
去年を考えれば、これだけの量の枝を約1日で運び出すことができたのは驚きです。本当にありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

…ところで、運び出した枝はどうなっているのか。答えはこちらです。
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ババーン!という感じですかね。
ここは祖父母が遺してくれた土地の1つで、今年はここを利用することにしました。写真の端に写っているテーラーや東さんの運搬車、それに軽トラで運び込みました。
これは、東さんの10a以上の梨園と、自分が管理を任された18aの梨園から出た量になります。物凄いです。
ただ、これが減って楽になるかというと、逆に去年伸びた枝の数が少なかったということで、それは木が弱っているサインになります。
なので、運び出すのは大変ですが、梨農家としては気持ち的に楽になります。とにかく、終わってホッとしました。

林寛丈


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自分の身にふりかかりて

上の記事の続きで、今度は今日の夜のことになります。それにしても、午後は本当に風が強かった。

2週間ぶりに、「梨人」会議が開かれました。今日は、何をするにもついて回る問題について扱います。
それは、「お金」です。
ただ、自分の担当である「ブログ」や「事務」では収支が発生しないと思っていたので、他のメンバーの発表を聞きながら大変そうだな、とか呑気なことを考えていました。
が、東さんから、

「講座などのジュース代は?」「あれっ!」

「加工委託費は?」「はっ!」

「情報発信に使うための費用は?」「…すいません…」

と指摘をされ、確かに今まで話し合った中でそれは「イベント」「視察」「講座」などには含まれないお金で、それは「事務費」に含まれるのだとようやく気づきました。
これを去年は新井君がやってくれていたわけで、自分も頑張らないといけないですね。

さて、今日のもう1つのメインは「会計監査」です。
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今年度発生した収支を会計である奈良さんがまとめ、それを「梨人」の通帳や領収書を参考に直記さんと自分でチェックします。
この、「会計監査」というのは組織の中で「代表」と「会計」以外の方が担当することになっていて、今年から4人しかいない「梨人」では自分もその役割を負うことになります。
…それにしても、これが大変です。何せ、小さいものから大きなものまで様々なことにお金を使って領収書が発生しているので、それを電卓で弾いて計算していくだけでも一苦労です。
そして、これが奈良さん、直記さん、自分の3人の計算が合えば問題ないですが、初めは3人とも合計が違っていてその原因を探るのに時間がかかりました。
これまた、去年東さんの作業場でやっていた時は、自分はまだほとんど関わっていなかったので、大変そうだなーなんて他人事でいました。
本当に大変でした。
これを、もっと大きな組織でも毎年やっているわけで、それを思えばこのくらいの量はかわいいものかと思います。とにかく、無事に終わって良かった。

林寛丈


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人の力を借りるということ

本日もこちらのブログにお越しいただき、ありがとうございます。

今日の明和は、朝霧が発生していました。
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数日前に発生したものより弱めでしたが、見える景色は何だか幻想的です。車を運転する方にとっては迷惑なものかもしれませんが、その先に何があるのかちょっと気になる景色です。
霧が消えると太陽が顔を覗かせました。午前中は、まだ風も穏やかで作業もやりやすかったです。

午前中、来ていただいた佐藤等さんとは梨棚造りの続きをしました。今日の主な作業は、「主枝線」を張ることです。
「主枝線」とは、梨棚から20cm程度低い自分の畑では南北の周囲柱を結ぶ線です。「ジョイント仕立て」という栽培方法では主枝同士を繋ぐため、まさにこの線の上を一直線に伝うことになります。

張り方としては、まず20cmの長さのフックを作ります。
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このような感じです。これは、梨棚を造る過程で余った資材を再利用しています。
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これをこのような形で何本かおきに梨棚に引っかけ、そこに主枝線を通します。そして、対応する周囲柱にとめます。
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シメラーを使うことで、かなりしっかり張ることができます。また1つ、梨園の完成に近づきました。
ただし、上にも書いたようにこの主枝線は梨棚より20cm低い所にあるということで、自分の梨園だと地面から約165cmの高さになります。そして、枝が伝っていないとただの線なので意外に見えにくいです。
なので、もし自分の梨園に来る身長165cm以上の方がいましたら、東西方向の移動には十分気をつけてください。

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さて、今日は2月最後の金曜日。剪定の方も一段落し、火曜日と金曜日にお世話になっていた佐藤等さんとの作業は、今日で一区切りとなります。
今まで、本当にありがとうございました。おかげで、自分の手で梨棚を造るという貴重な経験をすることができました。
また、自分だけではこんなに早く剪定が終わることは無かったので、こちらもとても感謝しています。
そして、これからもよろしくお願いします。

今日は、もう1つ記事があります。

林寛丈

充電できましたか?

こんにちは。
昨日の予報通り、生憎の天気になってしまいました。ただ、午前中は働けましたし、午後は逆に天気を理由に骨休めができるので、バランスの良い日ですね。
明日は後少しですが棚を進める予定なので、雨は降らないでほしいです。

午前中、早朝からはネギの出荷準備をしていました。
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1回に収穫する量も増え、今はこんな感じです。剪定も終わり、3月からは市場への出荷を連続して行う予定なので、これより更に多くの量が1日に動くことになります。
作物は大体そうだと思いますが、収穫をしてあれば出荷準備は屋内で行うことになるので雨の日でもできます。なので、3月は休みが減りそうです。
それでも、働いてお金にできるものがあるというのはいいことです。

さて、みなさんは雨の日、どのように過ごされるでしょうか?自分の場合、今のところは体を休めていることが多いです。
連日、色々な作業がおしていてなかなか休む暇もなく、今日も昼に少し体を横にしていたらウトウトしていました。体力不足でしょうか?
農家に限らず、仕事とは大変なことが多いのでこのくらいで「音を上げて」いるわけにはいきません。折角、この地に「根を下ろした」のですから。
ちなみに、東さんは確定申告のまとめをすると言っていました。この時期ならではのことで、農家の方の雨の日の過ごし方の上位に来るかもしれません。

週末がやってきます。明日は2週間ぶりに「梨人」会議があり、また家が賑やかになりそうです。
やはり、仲間がいるというのはいいことですね。

林寛丈


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華々しさの陰に隠れて

本日もこのブログにお越しいただき、ありがとうございます。

今日は、昨日に引き続いて曇り。午前中は力仕事だったので、もう少し冷えていてもいいくらいでした。
明日は雨の降る確率が高いようで、外仕事は難しいかもしれません。できることなら、曇り空で止まってほしい。

昨日のブログで、「剪定」がほとんど終わり、残りは「誘引」だけと書きましたが、
本当は違います。
剪定が終わるということは、あれだけ大量に立っていた枝を切ったということ。そして、魔法でも使わない限り、落とした枝がひとりでに移動してくれるということはありません。
これをどかしておかないと、移動範囲が狭まり人や機械の移動に支障が出てしまいます。見栄えも悪い。
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ちなみに、自分が今やっている梨園ではこうしてなるべく木の根元の方に集めるようにしています。ただ、これだと集めて移動させる時にとても時間がかかります。

そこで、今日自分がやらせてもらった関本さんの家ではどうしているか。
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ちょっと見えづらくて申し訳ないですが、細かい枝は紐でまとめてあるのでリヤカーなどに積む時も簡単に載せられます。棚が低くなっている梨園内を移動させるのは力を使い大変ですが、それでも集める労力が軽減されるのはとても助かります。
ちなみに、関本さんの梨園では関本さんたちが剪定をし、関本さんの奥さんが枝を集め丸めています。そのスピードは、剪定をしている関本さんたちを追い越す勢いだそうです。

自分が管理を任された梨園でも、今年は一緒にやろうということで東さんのご両親が丸めてくれることになりました。これは本当に助かります。
来年以降、枝の移動を省力化できる方法がないか考えながら剪定をしたいと思います。

林寛丈


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