梨人(なしんちゅ)のキセキ 梨で明和町をもっと元気に!

群馬県・明和町で、若手の梨農家や後継者などが集まり、2013年に立ち上がった団体「梨人」(なしんちゅ)。梨づくりのプロフェッショナルになることはもちろん、梨で町をもっと盛り上げようと、日々奮闘中。その足跡をメンバー4人が週替わりでつづっていきます。

2016年12月

 酷暑で早まった収獲開始も期待ほどではなく、盆最終日までに採れた幸水は全体の1割程でした。ジベ処理による熟期促進を、邪道とばかり言い続けるのも考え物です。

一網打尽

 TKB47(矢沢)です。
 棚作りの修行も終わり、ようやく剪定に入りました。去年自分で切っていないので、「なぜこう切ってあるのか」を考えながらの作業は意外に時間を要します。その上、コブ状になって枯れこんだ部分の切除、枝の運び出し、粗皮削り等も同時に行っているので、1本終えるのに1日以上かかります。

 剪定に際して使える大変便利な道具を知りました。塗装工事で塗料の飛散防止に使うネットで、前橋の師匠から「使ってみろ」と言われてもらったものです。これを敷いておくと、細かい枝や紙ヒモはもとより、病斑のある枝や芽も下に落とすことができます。ついでに削った粗皮も回収できるので、あえて粗皮削りを同時にやるというわけです。

 シートではなくネットであることもポイントです。風であおられにくく、水がたまらないので、毎日片付ける必要がありません。同じネットでも、農業用のものは軽すぎて不適のように思います。本品には程よい重さがあるので、かなり風が強くても動きませんでした。材質の選択も含め、すばらしい知恵です。

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 私にとって人生最大の転機となった今年も間もなく終わります。応援いただいた皆さんにあらためて感謝いたします。ありがとうございました。
 

良い年になりますように

今日も読んでいただき、ありがとうございます。えぇファームの東です。


今年、最後の投稿です。2016年・・・。相も変わらずあっという間の一年でした。梨人としても相も変わらずメンバーの脱退と加入を繰り返した年でした。来年度もこのブログが続けるかどうかは未定ですが、続けるならきっちりと投稿できるよう、尽力いたします。

関東は年末年始晴れるそうですね。皆様、よいお年を!

捨てる神あれば

TKB47(矢沢)です。
 今年度いっぱいで、明和町ではナシ生産者3人が廃業します。面積は計1ha。町全体の栽培面積11haから1割が減ることになります。高年齢、高樹齢、後継者もいないという状況で、抗しがたいことながら残念です。

 そのような中で、30歳代の青年が家業(ナシ屋)継承の意思を表明しました。来年3月いっぱいで仕事を辞め、4月から研修に入りたいとのことで、今週本人から直接話を聞きました。私やえぇファームのような外からの新規参入だけでなく、地元からも後継者が生まれることは大変心強い。いずれは本人にこのブログにも登場してもらうよう、働きかけたいと思います。

棚の使い分け

 TKB47(矢沢)です。
 昨日、今日とも、前橋(旧宮城村)でナシ棚の新設工事をやって来ました。果樹棚には、網を張るための上棚と枝を誘引するための下棚があります。上棚と下棚を共通の柱で支える構造を「兼用棚」、両者を別個の柱で支える構造を「専用棚」として区別します。今回新設しているのは兼用棚で、当然ながら資材の量が少なくて済みます。一方で、兼用棚では柱への負荷が大きくなるため、設置できる条件が限られます。土層が浅い、あるいは土質が軟らかいなどの制約がある場合には、専用棚でないと強度を保てません。
 専用、兼用の別があることは承知していたものの、その理由を深く考えたことはありませんでした。自分が来年作る予定の棚も、兼用でよいだろうと思っていましたが、親方からは「明和の土で兼用棚は無理」と言われました。このことだけでなく、上棚へ架線を張る場合の手順など、細かい技術についても大変な勉強になりました。

野獣

今日も読んでいただき、ありがとうございます。えぇファームの東です。

久々の雨の朝となりました。この時期は特に、雨後の風の強さが外作業に堪えます。

梨農家としては剪定三昧の日々をおくっていますが、今日は愛息のネタをひとつ。

生後5カ月近くたち、首もほぼすわって周囲をキョロキョロ見渡すようになりました。

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知っている顔をみつけると、愛想よく笑ってくれます。父親にない愛嬌を持つ愛息にはいつも癒されます。

そんな存在の息子ですが、そろそろ離乳食が始まる時期です。試しに梨をなめさせてみようということになり、保存していた新興を口元にもっていくと・・・。

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自ら梨がささっているフォークをぶんどり、口にいれてちゅぱちゅぱし始めました。歯がないくせに食いちぎってしまいそうな勢いです。その表情は1枚目とはうってかわって、まさに本能のおもむくままの獣のよう。

まあ、うそなどつけない赤子に、これほどの勢いで求められる当ファームの梨も誉でしょう。愛息よ、来シーズンの梨も楽しみにしててなー


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