梨人(なしんちゅ)のキセキ 梨で明和町をもっと元気に!

群馬県・明和町で、若手の梨農家や後継者などが集まり、2013年に立ち上がった団体「梨人」(なしんちゅ)。梨づくりのプロフェッショナルになることはもちろん、梨で町をもっと盛り上げようと、日々奮闘中。その足跡をメンバー4人が週替わりでつづっていきます。

2017年02月

 酷暑で早まった収獲開始も期待ほどではなく、盆最終日までに採れた幸水は全体の1割程でした。ジベ処理による熟期促進を、邪道とばかり言い続けるのも考え物です。

情け島から

 〽ハァー沖で見た時ゃ鬼島と見たが、来てみりゃ八丈は情け島。ショメショメ。

 TKB47(矢沢)です。
 冒頭は八丈島に古くから伝わる「ショメ節」。歌詞は他にも数多く(100以上?)あります。強風では明和に負けない彼の地から、空っ風常習地への陣中見舞いを頂きました。オレンジの血が入った大型のレモン(菊池レモン)とその加工品(焼酎は別)。
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 写真では分かりにくいのですが、レモンはいずれも300g以上(普通の市販品は100g以下)。皮には苦みがなく、外皮と厚いアルベド(白い綿状の部分)を主に生食で利用します。家庭果樹として島内で細々と栽培されていたものを取り上げ、新たな特産品に押し上げたのです。見た目(大きさ)、独自性(島外では経済的生産が行われていない)、物語(島に持ち込まれた由来がはっきりしている)という特徴を活かして販路を開拓しました。もちろん、味の良さは販路維持・拡大の絶対条件です。
 

 明和のナシに関しても、高い品質(優れた食味と食感)に加えて、他産地にない特徴を打ち出したいものです。今日視察に行った茨城県下妻で聞いた「甘熟梨」の話から、「いいものを作れば必ず売れる」ことを再度実感しました。

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 TKB47(矢沢)です。
 先週、初めて?投稿を飛ばしてしまいました。昨日も、県庁広報担当の方にお会いした際に、「最近更新が滞っていますね」とのご指摘。読んでいて下さる人がいることを再認識しました。

 過剰な手入れをしつつも、剪定はようやく8割終わりました。剪定に限らないことですが、道具の選択は作業の能率に大きく関わります。
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 ハンドナイフ。指にはめて誘引ヒモを切る道具。剪定ばさみで切るよりも所用時間は明らかに短い。使い始めて10日ほどですが、ヒモを結んだ後に手が腰に行かなくなりました。

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 誘引ヒモ。右は私が東京で使っていたもの。左は前橋の師匠が使っているもの。素材はともにクラフト紙、麻の芯入りですが、見ての通り撚り方が違います。右は三つ編みで、締める際に抵抗が多く、ほつれやすいという難点あり。さらに価格差。左:@970円(送料込み)、右:@1,550円+送料。1mあたりでは左:1.9円、右:3.9円+α。優劣は自明です。

うれし泣き

今日も読んでいただき、ありがとうございます。えぇファームの東です。

梨農家としては剪定剪定剪定剪定剪定の毎日で、夢にまで見るようになった今日このごろ。

気がつけば2017年もはや2月で、そういえばこのブログのことをすっかり忘れていたことを思い出し、久々に投稿してみました。

というよりも、嬉しいことがあったので、そのことを書いてみたいと思いました。

それは、この明和町に自分が来てから初、地元出身の梨農家の後継者が誕生した!ということです。

その人はサラリーマンでしたが、家庭の事情や年齢的な部分も含めてきっかけとなり、今年4月から梨農家になるため、研修に入ります。

新たな仲間が増える、しかも地元出身者で梨農家の後継者!こんなにうれしいことはないと、先日、歓迎会を開かせてもらいました。もちろん、梨人への勧誘も目的で。

よくぞ決心してくれた!と喜びの声をかけると、「環境の変化が大きいですが、自分が決心したのは、梨人の活動の目の当たりにして、影響されたのもあります」と話してくれました。

アルコールと最近涙もろいということもあり、思わず嬉し涙がこぼれ落ちそうでした。梨人がこれまでやってきたことが、少しでも梨産地の維持に役に立っていると感じられた瞬間です。


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上州名物

 TKB47(矢沢)です。
 今日の風は強烈でした。正午前後で特にひどく、砂塵が音を立てて車にぶつかってきました。そんな状況で、些事ながら新たな発見があったのです。防寒対策の目出し帽に加え、上着のフードを被ると、寒さをかなり軽減できます。これまでは、うっとうしいのでフードを外していたのですが、外せない仕様の上着に変えた効果でした。

 気持ちだけ作業をしやすくなり、ようやく剪定が半分以上(6割以下)終わりました。しかし、粗皮削り、コブ取り、枯れ込み部分の削り、樹型改造にこだわっているため、進捗は極めて緩慢。成木1本の仕上げに約1.5日かかっています。黒星とカイガラムシ(ハダニも?)対策としても、妥協するつもりはありません。今年やっておけば、来年の剪定に要する時間は半分以下になるはずです。3月には170本の苗木定植が待っているので、今月中にはケリをつけたいと思います。

 
 
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