梨人(なしんちゅ)のキセキ 梨で明和町をもっと元気に!

群馬県・明和町で、若手の梨農家や後継者などが集まり、2013年に立ち上がった団体「梨人」(なしんちゅ)。梨づくりのプロフェッショナルになることはもちろん、梨で町をもっと盛り上げようと、日々奮闘中。その足跡をメンバー4人が週替わりでつづっていきます。

2017年03月

 酷暑で早まった収獲開始も期待ほどではなく、盆最終日までに採れた幸水は全体の1割程でした。ジベ処理による熟期促進を、邪道とばかり言い続けるのも考え物です。

来年度から

はい どうも
お久しぶりです!ふなっきーです
今年度ブログは週に一回更新という形でやってきましたが、それだと忘れてしまったりとかあるので
来年度からはまた、前と同じように一人一週間担当ということになりましたので、来年度も梨人ブログをよろしくお願い致します。

ようやく完了

 TKB47(矢沢)です。
 ジョイント用苗の据え付けをようやく終えました。昨年中に植えたものを含め、合計232本(香麗24、寿新水12、幸水35、秀玉25、豊水35、あきづき35、甘太10、鴨梨(受粉樹用)8、カキ東京紅15、カキ太秋15、カキ禅寺丸(受粉樹用)3、二十世紀(幸水の中間台用)15)です。ナシに関しては、3反分予定本数の半分で、来年も残り約200本を育てます。

 寿新水は新水の人為突然変異品種(黒斑病に強い)。その他特性は新水と同じで、強樹勢、花芽維持困難という欠点から、相当昔に全国的なダメ出しを食らっています。しかし、特有の香りを含め、私としては最も美味い(幸水より早いものの中では)と思っているので、ジョイントで試してみたいものです。
 

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 かん水には、ネタフィムの点滴かん水チューブを当初使うつもりでしたが、安価なエバフロー(k型:片側タイプ)で十分でした。半分以上の水はポットの外に出てしまいますが、水源は井戸なので料金の問題ありません。
 また、支線への誘引では、伸縮性があるため枝に食い込まずに固定できそうな「ゴムスビー」を使いました。

苗半作

 TKB47(矢沢)です。
 ジョイント用苗木173本のポット植えを月曜から行い、今日ようやく終えました。雨に降られ、細部にもこだわったので、ここまで時間がかかったのです。
 作業としてはこれで終わりではなく、育成用架線への配置と灌水チューブ設置であと2日は必要でしょう。
 
 1 接ぎ木テープはずし
 2 根の切り戻し
 3 台木不要部分(枯れ込み部分)の切除
 4 台芽切除(えぐり取り)
 5 乾燥防止剤塗布
 6 ベンレート浸漬
 7 鉢上げ
 8 水やり(ホースを鉢に突っ込んで空気を抜きながら)

苗木処理
 
 地植えの場合も含め、1だけで済ませてしまう人も多くいます。たいてい「それで問題ない」という理由からですが、私はそう思いません。3には最も手間がかかりました。いずれ切ってしまう側枝ならともかく、主幹基部という代替不可な部分の枯れ込みを放置できないという感覚です。
 苗作りの良否が収量に大きく影響するという鉄則、これはイネや野菜でも同様に当てはまります。やるべきことは可能な限りやるべきです。

卒業

今日も読んでいただき、ありがとうございます。えぇファームの東です。

剪定に確定申告の作業に追われていた昨今ですが、ようやく一息つけました。都合良く雨の日になってくれて、確定申告後は、普段使わない部分の脳みそと毎日の剪定で酷使し続けてきた身体を休める良い機会になりました。

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今月上旬には二代目梨っ娘の卒業式を開催し、この1年間の活動に対して感謝状を送らせてもらいました。総勢15人、なぜか男も交じっての二代目でしたが、彼女たちの今後に生かせる良い経験になればうれしいですね。

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卒業式後には、梨の樹を一本、記念に植樹してもらいました。樹を支えるTKBを埋めるつもりで一生懸命、スコップを使ってもらいました。この樹から数年後になる梨の実は、彼女たちの食べ放題用です。

ということで、今年度も梨人は無事に活動を終えそうです。すでに来年度に向けて動きだしており、このブログの在り方も変えていく方針です。今後もよろしくお願いいたします。



相性

 TKB47(矢沢)です。
 薬散(クムラス)、剪定(ようやく今日で終わり)、苗木のポット植え(30本)で、疲れ果てた今日です。

 受粉期まで1ヶ月を切りました。去年4月に今の園を借りた時には、すでに時期を過ぎていました。また、園の持ち主も、「花を多めに残して放任受粉させる」という方針だったので、去年には人工受粉を行っていません。今年に関しては、チュウゴクナシの輸入花粉を買って人工受粉します。

 受粉樹用品種として、開花時期が早く、花芽が多い「新興」が古くから良く使われています。他に「松島」や「新生」もありますが、この「新生」は要注意です。新潟の試験場からは、「新生は「あきづき、筑水」と不和合である」とする報告(http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika05/katuyou/12/050212.html)が出されています。「あきづき、筑水」と不和合ということは、「香麗、秋麗、甘太」とも不和合を意味します。

compatybility

 ナシ品種の和合性一覧です。果樹研究所(現 農研機構果樹茶業研究部門)や各県の報告を基に、私が作りました。果樹研究所の高田さんにも確認頂いたので、恐らく間違いはないでしょう。同じ枠内の品種(例えば幸水と新水)は相互に交雑不和合です。
 また、「新興」を「幸水」にかけた場合、和合性があるので着果には至ります。しかし、S₄遺伝子が共通のため、半数の花粉は受精に寄与しません。花粉発芽率が80%だとしても、実質は40%しかないのです。
 チュウゴクナシの場合には、ニホンナシと共通の遺伝子型を持つ品種はわずかしか有りません。品質に問題がなければ(発芽率が高ければ)、ニホンナシ複数品種の受粉用として優れています。
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