梨人(なしんちゅ)のキセキ 梨で明和町をもっと元気に!

群馬県・明和町で、若手の梨農家や後継者などが集まり、2013年に立ち上がった団体「梨人」(なしんちゅ)。梨づくりのプロフェッショナルになることはもちろん、梨で町をもっと盛り上げようと、日々奮闘中。その足跡をメンバー4人が週替わりでつづっていきます。

2018年04月

 酷暑で早まった収獲開始も期待ほどではなく、盆最終日までに採れた幸水は全体の1割程でした。ジベ処理による熟期促進を、邪道とばかり言い続けるのも考え物です。

暑さの名所

TKB47(矢沢)です。
 夏になると、たびたびニュースに登場する館林。気温は市内のアメダス観測点で測っています。私の畑はそこからちょうど3kmの距離。気象条件はほとんど変わらないはずですが、今年から実際測ってみるとこんな状態でした。毎日の最低気温を比べています。
低温1
 
 両者の差を日ごとに書き出すとこうなります。
低温2
 畑の方が寒い(時には5℃以上低い)ことが分かります。気温自体が上昇した3月には、逆に畑の方が温かい傾向。自発休眠打破も相当早かったのでしょう。
 畑では風雨・直射光の影響を完全に避けられないので、気象庁が定める「気温」を図るのは難しい。測定機器⇩(棚面に設置)もアメダスとは全く違うので、どこまで意味のある比較なのかは不明です。
DSC_0124

 しかし、ナシの芽や枝、作業する人間が体感している温度ととしては、こちらの方が実態に近いはず。データを取り続けることには意味があると思います。 

 

卒業

 TKB47(矢沢)です。
 棚完成の翌日、早速苗を定植しました。育苗圃から本圃(棚を新設した場所)までは500mほどなので、いい加減に運んでも問題ないと判断。実際、こんな状態⇩での移送で支障ありませんでした。
 苗の伸びが悪く、定植できたのは28本(193本の内)という惨状。残りの連中には留年してもらうことになります。
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 定植後には早速接続。樹間の余裕を十分とらず、無理な誘引で3本も折ってしまいました(2本は翌日に気付く)。ジョイント接ぎをやるのは初めてだったので、来期に向けていい教訓だったと思うことにします。
 肝心な先端芽は全て伸びているので、それなりの形にはなるでしょう。
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端緒

 TKB47(矢沢)です。
 棚が完成しました。ほぼ正方形の2反9畝。資材費のみ(280万円)は国と町からの全額補助。このため、自身の持ち物とはならず、町から借り受けて20年間賃料を払うという筋書きです。その後には賃借人に無償譲渡されますが、そこまで現役を続けられるかどうか。
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 設計から施工まで、全工程に自分も関わったので、棚に関わる理論と実際を知ることができました。

DSC_0114
 こんな道具(親方は「ツイスト」と呼んでいる)も不可欠。左側は建設時に新しい線を張るために使うもので、丸く束ねられた棚線を問題なく取り出すことができます。これを使わずに線を伸ばしてみたら、たいへんなことになりました。右側は解体時に古い線を回収するためのもの。

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