こんばんは。
今日はあまりスッキリしない天気でしたね。しかも、明日と来週の月曜日はまた雨が降る予報になっています。
ここにきて雨が増えてきたようで、ピンポイントで悪影響が出ていて困ります。

昨日はアンカーの話をしましたが、今日はまた元の作業に戻ります。佐藤等さんに隅柱の建て方を教わり、昨日までに終わらせておきました。
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大体、どこもこのような感じでセットしました。見た目は何となく良さそうです。
ただ、これでちゃんと建てられたのかどうかは、この後の作業で分かってしまいます。

次は、隅柱の先端のキャップに通して周囲に引っ張ったワイヤーをしっかり張ります。まずは、片方の四角形の畑からです。
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真ん中に引っかかっている道具は、張線器といいます。本体の両側からワイヤーが伸び、先端は線を挟むことができます。そして、本体のハンドルを回すことでワイヤーが巻き取られ、両側の線やワイヤーを巻きつけた物を締めていきます。
写真のでは、隅柱と片方のワイヤーにこの張線器をつけます。ここでは、四隅の隅柱と周囲に張ったワイヤーの両端に2つの計6つを同時に使いました。
やり方としては、四隅の張線器を締めてワイヤーの両端方向に弛みを送っていくような感じにします。ただ、隅柱がしっかりしていないと締めているうちにずれてしまいます。
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こんな感じですね。隅柱が右方向に引っ張られている様子がよく分かると思います。一昨日も書いたように、この方式では棚の四隅の柱がとても重要になるので、これでは下がグラグラしてしっかり利いてくれません。

そこで、上の写真に写っている掛矢というハンマー状の道具や張線器を使い、ちゃんとした位置に直します。
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こうすることで、本来の力を発揮してくれます。

そして、この作業で特に重要になるのがこの部分です。
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両側から引っ張ってきたワイヤーが、ここで合わさります。張線器を2台使い、とにかく締めます。

そして、最後に直線グリップというクルクルと巻いた金属製の道具で繋ぎ合せれば完成です。
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上の写真だと、左上の方に少しワイヤーの盛り上がった部分が見えると思います。ここから始まり、この道具の真ん中にワイヤーの両端を合わせます。
これにより、ワイヤーは完全に固定されて動かなくなります。このワイヤーが固定されたことで、少し棚っぽくなってきました。
こうして、周囲に引っ張ったワイヤーの内側に向かう力と、隅柱を含む周囲の柱からアンカーに降ろしたワイヤーが柱を固定することにより、棚の強度を保っています。
梨の栽培をする上で棚は欠かせないので、早く完成させたいです。

林寛丈