梨人(なしんちゅ)のキセキ 梨で明和町をもっと元気に!

群馬県・明和町で、若手の梨農家や後継者などが集まり、2013年に立ち上がった団体「梨人」(なしんちゅ)。梨づくりのプロフェッショナルになることはもちろん、梨で町をもっと盛り上げようと、日々奮闘中。その足跡をメンバー4人が週替わりでつづっていきます。

 酷暑で早まった収獲開始も期待ほどではなく、盆最終日までに採れた幸水は全体の1割程でした。ジベ処理による熟期促進を、邪道とばかり言い続けるのも考え物です。

梨の消毒回数を知っていますか?


暑いっすねー。ムシムシじめじめと。

自分、「汗かき大会」なるものがあれば、「10年に一人の逸材!!」とか騒がれて圧勝できるほどの才能の持ち主なので、水分補給が欠かせません。

今日は梨の消毒作業をしたので、なおさら。カッパを着ながらの仕事なので、蒸すは蒸すはでカッパの中がべしょべしょ。

でも、梨の樹の防除は、梨を売り物にしていくためには欠かせない作業。蒸し暑さに負けている場合ではありません。汗かいた後のビールも旨いですしねー。


さて、梨の消毒は毎年春先から秋の終わり頃まで約20回、実施します。

「20回!?」と驚いた人もいるでしょう。

正直自分も「そんなに!?」と、梨を勉強し始めた頃に思いました。

もちろん、残留農薬等々の問題もあるので、農薬ごとに散布回数と希釈倍率が決められています。
農家の人たちはこれらをきちんと守っています。

それでも20回なんですね。それぐらいやらないと、皆さんのお口に入るような梨は作れないわけです。


かける量についてですが、一反(約1000㎡)の梨畑に、スピードスプレーヤーという乗用の薬剤散布機で350~500リットルくらいまきます。

自分は2反5畝(約2500㎡)の梨園を借りているので、丁寧にかけると毎回4時間ほどかかります。

それを20回…時間も農薬代もかかってるわけですよ。これらの手間暇が省けるのならぜひ、無農薬で…と、思ってしまいます。


実は、自分の前任者はこの無農薬栽培に挑戦したそう。
そして、その難しさに辟易し、わずか半年で町からとんずらしてしまいました。
まあ、そのおかげ梨園が空いて、自分が明和町に来れることになったわけですが…。


「えっ?前任者ってどういうこと?」

「そもそも、あなたは何者?」

と、疑問を持ってくれた方がいらっしゃったら幸いです。ちょうど自己紹介できる流れになってきたので、
自分のこと、少し書きます。



東 秀人(あずま ひでと←本名です!)、大阪府出身。

2010年1月から群馬県・明和町に住んで梨の勉強をして、2012年4月に百姓として独立しました。

ちなみに既婚者で、一児の愛娘がいる35歳の父親でもあります。


「大阪出身なのになぜに群馬県に?」

「30歳過ぎてから百姓?それまで何してたの?」

「そもそも、なんで百姓?」

「梨を選んだ理由は?」

「明和町ってどこ?梨の産地なの?」

「娘さんは何歳?」

……などなど、興味を持ってくれたらとても嬉しいですねー。

次回から、ぼちぼち書いていきますんで、飽きずに読んで頂けると幸いです。

明和町の梨家の新人、ブログを始める

生産者6-1 (1)


何はともあれ!!…終わったというか終わらせましたよ、本摘果。6月末までに終了して少しホッとしてます。

というのも、これからの梨の樹は一生懸命、実を肥大させるためのお仕事の時期に入ります。

その前に収穫する果実を残す作業が終われたので、よかった~


あとは、病害虫や雑草(←こいつらがやっかい)とのケンカの日々が続き、台風の到来にビクビクしながら、7月下旬予定の収穫時期を待つだけ。

そしてそして、今年からは梨園の一角に中古のコンテナハウスを置いて、小さいながらも直売所を始めます!

お客さん来てくれるかなー、来店してもらうためにはどうすればいいっかなー。

…ということで、このブログの開始です。正直、宣伝です。

でも、「自分はこんな人間でこんな思いを持っていて、こんな方法で作物を作っている」ということを知ってもらいたいなーとも思っています。

「いや、あんたのことなんて知らなくていいから、問答無用で梨を売ってくれ!」

という素晴らしい方は、「顔が見える生産者」の農作物が流行りの昨今では希少なはず。

なので、語っていきます、日々の仕事のこと、仲間のこと、自分のこと・思い・夢を。ちょっと、照れながら。

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