TKB47(矢沢)です。
 昨日、今日とも、前橋(旧宮城村)でナシ棚の新設工事をやって来ました。果樹棚には、網を張るための上棚と枝を誘引するための下棚があります。上棚と下棚を共通の柱で支える構造を「兼用棚」、両者を別個の柱で支える構造を「専用棚」として区別します。今回新設しているのは兼用棚で、当然ながら資材の量が少なくて済みます。一方で、兼用棚では柱への負荷が大きくなるため、設置できる条件が限られます。土層が浅い、あるいは土質が軟らかいなどの制約がある場合には、専用棚でないと強度を保てません。
 専用、兼用の別があることは承知していたものの、その理由を深く考えたことはありませんでした。自分が来年作る予定の棚も、兼用でよいだろうと思っていましたが、親方からは「明和の土で兼用棚は無理」と言われました。このことだけでなく、上棚へ架線を張る場合の手順など、細かい技術についても大変な勉強になりました。